【コラム】銀行を新たに作ってはいけないのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.10 15:27
いくら見ても国内の銀行は革新をしてこそ生き残るという危機意識が希薄だ。そのようにさせたのがまさに銀行業の進入障壁だ。現在、国内に銀行を新設することは元から封鎖されている。政府が銀行の新規設立認可を渡さないためだ。銀行設立は全斗煥(チョン・ドゥファン)(シンハン・ハンミ銀行)と盧泰愚(ノ・テウ)(トンファ・ハナ・ピョンファ銀行など6つ)元大統領の時が最後だ。銀行業に新生児の産声が途絶えて22年目になる。
特に通貨危機をたどりながら銀行は新しく作ってはいけないことのようになってしまった。銀行乱立が金融不良を招いたという認識が広まった。銀行の大型化と金融持株会社を通した兼業化が、金融産業の競争力を育てる近道だとみた金融官僚らの固定観念も大きく作用した。それで盧武鉉(ノム・ヒョン)、李明博(イ・ミョンバク)政権初期にオンライン銀行の設立を通じて銀行業ライセンスを緩和する試みもあったが失敗に終わった。