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韓国首相候補が辞退…民主主義に宿題投げかける

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.25 08:36
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文昌克(ムン・チャングク)首相候補が24日、「今の時点では、私が辞退することが朴槿恵(パク・クネ)大統領を助けることだ」とし、首相候補を辞退した。朴大統領が首相候補に指名してから14日目だ。

文候補は「私が首相候補に指名された後、この国はよりいっそう深刻な対立と分裂の中に陥った」とし「この国の統合と和合に少しでも寄与しようという私の考えも無意味になった」と辞退の背景を説明した。

 
首相指名後、「親日」批判と辞退圧力を受けてきた文候補が辞退を決断したことで、この問題で対立してきた政局は小康局面を迎えることになった。しかし法が定めた国会人事聴聞会が無視され、世論裁判で首相候補が辞退する韓国政治の現実を批判する声が高まっている。特に言論界・宗教界・学界を中心に「聴聞会を開いて文候補の思想と資質を検証しよう」という動きが広まっていただけに、文候補の辞退は法治の無力化と手続きとしての民主主義が毀損されている韓国の現実に宿題を投げかけているという指摘が出ている。

文候補もこの日の記者会見で、「国会は法の手続きに基づいて聴聞会を開催する義務がある」とし「聴聞会法は国会議員が自ら作ったものだが、野党はもちろん与党の議員もこうした神聖な法的義務を守らず私に辞退するよう話した。国会が自ら作った法を破れば誰が法を守るのか」と述べた。

人事聴聞会法は第16代国会の2000年6月、国会で議員267人の全会一致で通過した。今回、文候補に辞退を促したセヌリ党の徐清源(ソ・チョンウォン)、李在五(イ・ジェオ)議員、新政治民主連合のキム・ハンギル代表ら有力政治家の多数が、当時、議席に座っていた。

文候補の辞退発表直後、朴大統領は「人事聴聞会をする理由は、それを通じて検証をし、国民の判断を受けるためだが、人事聴聞会まで進むことができないのは本当に遺憾」とし「今後はぜひ聴聞会で釈明の機会を与え、個人と家族が不名誉と苦痛の中で生涯を生きていかないようにしてほしい」と述べたと、閔庚旭(ミン・ギョンウク)青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官が伝えた。

また文候補は「国民の意思という名で誤って導かれた世論が国家を揺さぶる時、民主主義は危機を迎える」とし「いくつかの言葉を取り出して報道すれば文字的な事実報道にすぎず、全体の意味を歪めれば真実報道ではない」と主張した。「言論が真実に背を向ければ、この国の民主主義は希望がない」とも述べた。親日批判を触発したKBS(韓国放送公社)報道などメディアの形態を批判したものだ。

文候補は「信仰の自由は貴重な基本権だ。私が尊敬する金大中(キム・デジュン)元大統領は『獄中書信』で信仰を告白し、苦難の意味を明らかにした」とし「私は信仰告白をしてはならず、金大統領はよいのか」と問い返した。政界は文候補が教会の講演で、植民支配と南北分断を「神の意」と述べたことを問題視し、「歴史観に問題がある」と非難した。文候補は「私を呼んだのもその方、私を引っ込めることができるのもその方」とも述べた。神と朴大統領を意味する重義的な表現と解釈される。

セヌリ党は「責任がある姿勢を見せられず深く反省する」(朴大出報道官)と論評し、新政治連合は「正常でない人事を正常に戻す契機になることを望む」(朴光温報道官)と述べた。

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    韓国首相候補が辞退…民主主義に宿題投げかける

    2014.06.25 08:36
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    文昌克首相候補が24日午前、政府ソウル庁舎のブリーフィング室で、記者会見を終えた後、庁舎を去っている。文候補はこの日、13分40秒間の会見で、真実を歪曲したKBS(韓国放送公社)など報道機関と人事聴聞会自体に反対した一部の国会議員に対する問題点を指摘した。文候補は「私は今日、首相候補を自主的に辞退する」という言葉を最後に会見を終えた。首相候補に指名されてから14日目だ。
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