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「河野談話」継承すると言ったのに“おとしめる検証”…安倍首相、水面下の総監督(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.23 09:10
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20日、日本政府が公表したいわゆる「河野談話の検証報告書」は、慰安婦動員の強制性を認めた談話の意味を「韓日両国間の政治的妥協の産物」として価値をおとしめた。報告書が発表されるまで重要な節目のたびに安倍晋三首相の役割が決定的となっていた。全世界、特に米国から多く出ている「歴史修正主義者」批判が怖くて本人は「河野談話を修正しない」と隠れたが、水面下では熱心に作業を促して主導した。

まず右翼勢力の単純な希望事項に過ぎなかった「河野談話の検証」を、政府レベルの課題として推進したのが安倍首相だった。2月20日、右翼言論の談話検証論を右翼政党の日本維新の会の山田宏議員が国会で取り上げた。彼は過去、河野談話の発表過程に参加した石原信雄・元官房副長官を衆議院予算委員会に呼んで「談話作成過程で韓国側と折衝があったと推定される」との答弁を誘導した。引き続き菅義偉・官房長官に「政府内チームを作って検証すべき」と圧迫した。

 
答弁に出た菅義偉官房長官は「歴史学者に任せるべき問題」だとして原則的な答弁を繰り返した。こうした菅官房長官の態度を変えたのがまさに安倍首相であった。21日付の朝日新聞によれば当時、閣僚席に一緒に座っていた安倍首相が菅官房長官に「はっきり話したらどうか」という趣旨で口出し、結局、菅官房長官の口から「検証を検討する」との返事が出てきたということだ。

このように「野党議員の圧迫に勝てず、仕方なく検証を受け入れる」姿を演出した安倍首相だが、もともと舞台裏では野党議員を促していた。2月25日の予算委の終了後、安倍首相は山田議員にわざわざ話しかけて「マスコミの報道を見ると世論調査で河野談話を検証すべきだという意見が60%を超えた。あなたの質問のおかげだ」とほめた。これに対し山田は「政府と国会で役割を分担しよう」と応えた。河野談話の無力化のために首相と野党議員が意気投合した場面だ。

それならば、検証を名分に談話の発表当時の両国間の協議内容を公開することで安倍首相が狙ったものは何か。朝日新聞は「慰安婦に対して誠意ある措置を取れと要求する朴槿恵(パク・クネ)大統領に向かって『それは(談話発表で)全て終わった話を再び取り出すこと』というメッセージを送ろうとするもの」だと分析した。「談話発表の前日、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が談話の文案を(高く)評価した」という内容が報告書に含まれたことにも、こうした意図が隠れているという。


「河野談話」継承すると言ったのに“おとしめる検証”…安倍首相、水面下の総監督(2)

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