<韓国旅客船沈没>船内進入しなかった海洋警察…過失致死容疑の適用を検討
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.10 11:52
検察による海洋警察の家宅捜索は予告された手順だった。セウォル号沈没当時に現場に到着した海洋警察が乗客に脱出するよう指示しなかったなど救助活動に問題があるという指摘が相次ぐと、検察と警察の合同捜査本部は事故当初から海洋警察を捜査対象に含めた。だが、検察とともに合同捜査本部の一角を担う海洋警察を合同捜査本部が調査するには限界があった。
これに対し検察は先月28日、光州(クァンジュ)地検に海洋警察捜査の専従チームを設けた。同チームが5日に海洋警察本庁などを家宅捜索することで海洋警察捜査は本格的に始動した。今後検察は押収物の内容を分析した後、関係者を呼んで調査することになる。光州地検のイ・ドゥシク検事補は、「初期救助から対応システムの問題点までこまかく調べる」と明らかにした。
検察は海洋警察が事故感知をまともにできなかった理由からえぐりだしている。沈没前にセウォル号が急旋回したのに船舶航路を自動観測できる海洋警察傘下の珍島(チンド)海上交通管制センターではこれを認識できなかった。