【コラム】朝・日合意を歓迎する=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.02 09:10
韓国と米国の警戒を物ともせず北朝鮮と日本はルビコン川を渡った。北朝鮮が拉致被害者の全面再調査特別委員会を発足させれば日本は北朝鮮に対する制裁を解除する。北朝鮮の核問題に対する韓日米の共助に致命的な打撃だ。韓国と米国が朝・日ビッグディールに深い懸念を示し朝・日交渉の透明性を要求するのもこうした理由からだ。それは正当な要求だ。しかし朝・日合意自体を否定的にだけ見るのは賢明な姿勢ではない。朝・日合意の肯定的な要素と活用価値は高い。ようやく成し遂げた朝・日合意に不平ばかり言っていては北朝鮮問題での韓国の位置づけは極度に狭くなる。
朝・日合意文の冒頭に日本が国交正常化を実現する意向を明らかにしたのは意味深長だ。ストックホルム合意の通りに拉致問題が満足に解決され国交正常化議論まで進むかは速断できない。しかし日本は韓半島に利害関係を持つ国では初めて北朝鮮を外に誘引する功績を立てた。北朝鮮が日本との深層対話で国際社会との会話のドアを開けたこと自体が意味のある進展だ。