【社説】安全不感症「総合セット」の韓国バスターミナル惨事
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.28 09:56
約40人の死傷者を出した高陽総合ターミナル火災事故は、安全不感症の“総合セット”だった。工事・避難の過程で事業主・当局など各主体が役割を果たせなかったことが次々と明らかになっている。社会全般に根付いた安全不感症の実状を見せる、もう一つの惨事だった。
警察は高陽ターミナルの修繕工事を引き受けた会社が、消防許可を受けずに工事を進めたとみて捜査中だ。防火シャッターの位置など消防区画を変える工事を始める際、施工者・発注者は地方自治体にこれを申告しなければならない。地方自治体は消防当局と安全指針協議を経て許可を出す。しかし高陽ターミナル施工会社は消防当局の安全指針を受けずに着工した容疑を受けている。これとともに警察は、現場の職員がガス配管を溶接する前にガス供給管を封印せず、火災の危険がある溶接作業をしながらも不燃性防火布などの安全装備を配置しなかった容疑を追及している。また、施工会社は工事を管理する監督官を現場に常駐させていなかった。