観光競争力140カ国中25位…韓国が「観光大国」目指すなら…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 14:10
先週末、景福宮(キョンボックン)を訪れた中国人観光客リモンさん(43、女性)は、特に観光ガイドをつけずとも景福宮に関する各種の歴史を簡単に理解できた。「私の手の中の景福宮」というアプリケーション(アプリ)を起動したおかげだ。彼女が中に入るとすぐにスマートフォンには中国語で「勤政(クンジョン)殿」という単語が浮かび上がり、「王が政事を見て新年の挨拶を受けた所」という内容が紹介された。慈慶(チャギョン)殿にスマートフォンを照らすとすぐに画面には花塀(コッタム)に花が咲いて蝶々が飛び回った。リモンさんは「『王のお出まし』『皇太子の一日』というストーリーの主人公になって、朝鮮時代の王の一日を間接体験できた」として「多様な映像と説明も気に入ったがこうしたアプリを実現させる技術力により一層驚いた」と話した。
多彩な情報通信技術(ICT)を基盤とする「スマート観光」が、韓国観光およびレジャー産業を発展させる“成長エンジン”として浮上している。19日、KT経済経営研究所が「トラベル&ツーリズム」の「2013年140カ国観光競争力評価」を分析した資料によれば、韓国は25位だった。2011年よりも7ランク上がった。自然景観などの観光資源が不足して(観光資源89位)、価格・物価が高い(価格競争力96位)という点が全体点数を下げた。だが文化的価値は優秀(文化資源10位)という評価を受け、何より先端ICT基盤のインフラを備えた(ICTインフラ1位)という点が順位を引き上げた。世界最高水準のICTインフラが韓国観光競争力の1つの軸を担っているということだ。