後進国型安全事故はいつまで…絶えず続く産業現場の災害=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.12 11:12
犠牲者のほとんどが協力会社の従業員という共通点もある。イ・ヨンソプ教授は「大企業は自社の事業所を建設・エンジニアリングの関連系列会社や外部協力会社に任せている。協力会社は人件費節約と工期短縮に関心が大きく、安全管理はおろそかになるほかない構造だ」と指摘した。実際に現代製鉄唐津製鉄所で勤務する1万人余りのうち半分を占める協力会社社員は主に原料運搬や設備修理など事故の危険が高いところに配置されている。
隠蔽・縮小疑惑、通報の遅れ、不十分な事後処理も消えていない。韓国屈指の自動車メーカーA社では今年初めに工場で重傷事故があったが負傷した労働者を労災処理しなかった。「担当役員が昇進を控えており事件を隠した」といううわさが広がった。昨年末にホテル工事中に作業員2人が死亡する事故が起きたB社は「再発防止に向けあらゆる措置を取り事故経緯を公開する」としたがこれまで特別な措置を取っていない。