<ソウル地下鉄追突>2号線の制御システム誤作動、半年で642件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.08 08:35
ソウルメトロが地下鉄2号線にこれまでの自動列車停止システム(ATS)と、新型の自動列車運転装置(ATO)を混合使用する過程でエラーが頻繁になったと確認された。2つの信号体系を混合して使って周波数などに混線ができたことが主要因だった。このように信号体系管理に“赤信号”がついていたのに、ソウルメトロ側は予算問題などを理由に混合使用環境を改善しないでいることが明らかになった。
このような状況は、当時ソウルメトロ信号分野の幹部だった職員が2009年に発表した「AF(音声周波数)軌道回路によるATS信号装置誤動作防止についての研究」論文にそのまま示されている。AFレールはATOを導入するために設置する。論文によればATSとATOを混用する過程でさまざまなエラーが発生した。システムが初めて導入された直後の2007年1~6月にATS誤作動件数は642件に達した。その年の1月、1カ月間だけで199件のエラーが発生した。2月には130件だった。ATSとATOが使う周波数の間に混線ができて、ATS車両が緑色(正常進行)の信号を赤色(非常停止)に認知して急制動がかかるエラーだった。今回の事故とは正反対の様相のエラーが発生したのだ。ソウルメトロ労組関係者は「ATOを導入して序盤の3年間は、無数に多くのエラーが出てきた」として「一日に非常出動だけで6回以上になることもあった」と話した。