【社説】リセットせよ、大韓民国の災害対応システム(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.20 13:14
もちろんその運営システムを整備するのは容易でない。形式的な制度は大統領の前で仕事をする姿を見せるのが好きな公務員たちがてきぱきと作り出すことができる。だが、いまの組織構造や当局者の認識では何を作っても同じだ。いまはだめになったコンピュータを回すために電源を消し再起動するように、安全と災害対応体系をリセットし最初から枠組みを再び組まなければならない時だ。
まず脆弱に見える災害対応能力を引き上げるのが急務だ。海洋警察、軍など救助装備と人材を持った組織と関連機関が災害救助訓練を定期的に実施するよう義務化しなければならない。毎年合同軍事演習をするよう日を決めて実戦のように被害状況把握、救助、装備集結、引き上げ、補償、情報公開、原因調査、事後措置など一連の過程を繰り返し練習しようということだ。それでこそ本当に大事故が起きた時に右往左往せず残念な犠牲を防げる。米国では1989年のタンカーの座礁による原油流出事故後、3年に1度ずつすべての関連機関が1カ所に集まり実戦と同じ防災訓練をしている。