【社説】リセットせよ、大韓民国の災害対応システム(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.20 13:14
「セウォル号」が沈没して4日が過ぎたが、行方不明者の救助作業には進展がまったく見られない。暗く冷たい海中に閉じ込められた幼い子どもたちを待つ両親の心情はどうだろうか。空しく流れる時間の前に多くの家族がやきもきしている。
それでも韓国政府の対応姿勢はまったく信じられない。行方不明者の家族は18日に対国民要請文を発表するに至った。要請文はこのように始まる。「政府の動きがとても悔しく、国民に涙を飲んで訴えよう思います」。
事故収拾を進める政府に強い不信と不満を示したのだ。これに対し共感する国民も多い。初期対応の未熟さをさらけ出した政府の自業自得だ。これを被害者の激高した感情表出程度としてやり過ごすなら政府としては資格未達だ。彼らが政府ではなく国民に直接訴えたというのは、公権力が主人から不信任通知を受けたという意味と変わらない。正常な公僕意識を持った当局者ならばその痛烈な意味を重く認識しなければならない。