【社説】韓国版「失われた20年」の悪夢を避ける道
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.04 08:33
この頃、韓国開発院(KDI)は非常に意味のある調査をしている。日本の「失われた20年」を精密診断して反面教師とするための作業だ。日本はバブル崩壊以後、1992~2000年の9回にかけて124兆円もの莫大な財政を投じたが景気浮揚に失敗した。KDIによれば日本は公共投資の53%を道路・港湾・空港に集中的に注ぎ込んだ。一方、限界生産性が高い情報技術(IT)や鉄道にかけた公共投資比重は10%にとどまった。日本の道路・港湾・空港の限界生産性は、IT・鉄道の5分の1だ。
日本が政治論理や地域の利益主義によって公共投資をわい曲した結果、景気低迷が続いて社会全体の生産性も引き上げることができないのだ。それならば、私たちはどうだろうか。すでに韓国の地方空港は閑散としており、国土面積対比の高速道路の長さは経済協力開発機構(OECD)加盟国中の5位、国道は7位に至っている。それでも政府と政界は、これまでの惰性で限界生産性が低い社会間接資本(SOC)に財政投資を注ぎ込んでいる。