【社説】ドレスデン宣言を南北交流・協力拡大の転機に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.29 13:37
朴槿恵(パク・クネ)大統領が28日、独ドレスデン工科大で演説し、平和統一構想を明らかにした。南北間の段階的・包括的交流・協力案を明らかにし、これを協議する南北交流協力事務所の設置を北朝鮮に提案した。ドイツ統一を象徴するドレスデン市で統一大チャンス論を具体化したのだ。ドレスデンは第2次世界大戦当時に灰となった旧東ドイツの都市だが、統一後はドイツはもちろん、欧州の文化・教育・経済中心地に変貌した。
朴大統領は4つの障壁を取り崩す統一のビジョンを提示した。南北間の軍事的対決、不信、社会・文化の障壁、そして国際社会と北朝鮮の断絶と孤立の障壁を取り除くというものだ。また、単に一つの領土、一つの体制を作れば統一が実現するのではないと述べた。統一大チャンス論が北朝鮮吸収統一論を念頭に置いているという北朝鮮の警戒心を考慮したとみられる。交流と協力を通じた実質的な南北統合が重要だという意味とも解釈される。