朴大統領ドイツで統一演説…ドレスデン工大を選んだ理由は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.24 16:41
朴槿恵(パク・クネ)大統領が統一演説をするドレスデンは、かつて東ドイツ地域で最大の経済力を誇っていた都市だ。ドイツ統一のターニングポイントとなった事件が、ここで起きた。ベルリンの壁崩壊につながった東ドイツの反政府デモは1989年9月4日ライプツィヒで始まったが、この平和デモが東ドイツ全域に波及したのはドレスデンを通じてだった。
89年夏から東欧にある西ドイツ大使館に向かった東ドイツ人の脱走の行列が続いた。その年の10月4日、プラハにとどまっていた東ドイツ人を乗せて西ドイツへ向かった4両の特別列車が、ドレスデン中央駅を通り過ぎることになった。この知らせを聞いたドレスデンの住民5000人余りが鉄道に詰めかけ、警察が列車に乗ろうとする住民たちを武力阻止してデモが激化した。連日街頭デモが続いて5日目の9日。ドレスデン市当局がデモ隊の代表団と対話をすると一歩譲歩した。東ドイツ地域で、暴力による鎮圧の代わりに対話を始めた最初の都市であった。