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【中央時評】魂のない秀才を生む韓国、未来が心配(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.27 16:35
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かつて「魂のない官僚」という言葉が流行した。公務員は自分の所信がなく、権力者が命じることなら何でもするという言葉だった。韓国最高のエリートの高位公務員さえ国のために「なぜ」「何」をすべきかを悩むより、上から言われたことを「どのように」やり遂げるのかを考える単純技術者に転落したという嘲笑を込めた表現だった。ところが最近、魂がないのは公務員だけではないようだ。最近の医療ストを見ながら、医師は本当に生命の尊厳性を生かす本然の任務に忠実なのか、それとも単純医療技術者に転落したのかと疑問を感じた。最近メディアを賑わしている「皇帝労役」論争では、法曹人が社会の正義を守ろうとする使命感より、単純法律技術者に変わったのではという思いになる。

医師や弁護士だけではない。全国の秀才が集まったいわゆる一流大学では、多くの学生が「よりよい世の中」を作るために悩むより、大企業に就職するためのスペック作りや司法試験の勉強に没頭し、大学本然の姿からますます遠ざかっている。問題はこうした状況にもかかわらず、基本に戻って大学らしい姿を取り戻そうという動きが見られない点だ。実際、大学自体が他人に見せるための誇示的な事業やスペック作りに熱中しているのが現実だ。各大学が建物など目に見えるハードウェア競争をし、外部機関がいい加減な基準で多様な大学を一列に並ばせる大学評価で順位を一つでも上げようと力を注いでいる。

 
この過程で学生に対する教授と大学当局の関心は減り、学生教育は後まわしになっている。大学評価で大きな比重を占める論文を書くのに忙しい教授は、学部の学生との交流を減らし、学生の悩みを聞く時間はあまりない。教育課程も学生教育に必要な科目より、教授が教えたい科目中心に編成されることが少なくない。このため学生は自分の将来について真摯に悩んで準備する機会を持てず、安全に見えるスペック作りに取り組む。「魂のない秀才」になる近道だ。


【中央時評】魂のない秀才を生む韓国、未来が心配(2)

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