【中央時評】韓国の工学教育を見直す
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.01 13:31
最近、創造経済活性化に向けた対策の一つとして、工科大学の革新に関する議論が活発になっている。年初から未来創造科学部・教育部・産業部が合同でタスクフォースチームを構成し、国家科学技術審議会の傘下に民間専門家と関係部処の公務員が参加する「工科大学革新特別委員会」を発足させ、国家科学技術諮問会議でも関連事項の報告の準備をしているという。こうした動きは、韓国の工科大学がその間、SCI(Science Citation Index)論文など研究の質的な面では目を引く成長をしてきたが、新技術の創出とアイデアの実用的活用を通じて雇用を創出するうえでは相対的に期待に及ばなかったという認識から始まっている。
実際、工科大学内でも教授の間では、実用的な応用研究と教育を追求すべき工科大学があまりにも論文業績に集中し、産業体との連結が弱まっているという反省の声があった。大学の研究費のうち民間企業から受注する産学協力研究費の比重は減少傾向にあり、ソウル大工大の場合も16%にすぎないのが実情だ。また産業体では大学の教育があまりにも理論に集中し、卒業生を実務に投入するのが難しいという不平が絶えず続いている。韓国の大学と産業体の協力が円滑に進まなければ、新しいアイデアで新産業と雇用を創出するという創造経済の実現は難しくなるだろう。