【コラム】日帝強占期にもこだわった潤松の文化保存精神、東大門に受け継がれる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.24 15:48
長いあいだ我々の生活の一部だった東大門運動場の跡に「東大門デザインプラザ(DDP)」がオープンしたというのはうれしいことだ。特に我々の好奇心を刺激し、数年間にわたり建設工事が行われた大型宇宙船のような建物のオープンに合わせて澗松美術館の代表的な所蔵品特別展示が始まり、改めて我々の共同体の姿を歴史の中で感じる契機となっている。銀色の飛行船のようなデザインプラザの建物の威容は、4840億ウォンの投資、また4万5133個のそれぞれ異なる大きさのアルミニウム片を継ぎ目なくつなぐ技術力など、文化大国と技術大国に飛翔した韓国の地位を象徴している。これは、過去の一世代に韓国が世界の主流に合流しよう、グローバル化の波の前面に立とうとして注いだ国民的な努力の結果だと見ることができる。
何よりも当代最高の建築家の一人、ザハ・ハディッド氏に設計を任せた決定が、我々の社会のグローバル化レベルを反映している。自然との調和と対話、周辺との断絶のない空間、創造と分け合いの空間を水が流れるように有機的につなぐ曲線建築にするというザハ・ハディッド氏は、我々の共同体の規範および情緒と軌を一にする。「富裕層も貧困層もこうした立派な公共場所で一緒に疎通できるというのは、本当に価値があること」という彼女の言葉が、こうした共感を反映している。