◆中国指導部「韓国ドラマなぜ中国を席巻したか」

『星から来たあなた』熱風は先週、党内序列６位の王岐山・中国中央規律検査委書記がとどめを刺した。５日午後、両会で北京代表団に会った席でのことだ。

北京人民芸術劇院の張和平・院長が、芸術分野の発展と困難を吐露していた。王岐山書記が突然発言をさえぎった。「インターネットで人気のドラマを見たか、『星星』何とかといっていたが」。代表団は静まり返った。若い代表が「星から来たあなた」と言った。「そうだ。役人たちはみんな知らないな」。会議場に笑いがこぼれた。「韓国ドラマがなぜ中国を席巻したかのか。なぜ海の彼方の米国や、さらに欧州にまで影響を及ぼすのか。何年か前に彼らは『江南（カンナム）スタイル』も出した。私は時間ができれば時々韓国ドラマを見る。半日ぐらい見て分かった。韓国ドラマは私たちに先んじている。韓国ドラマの核心と魂は、まさに伝統文化の昇華だ」。会議場から笑いが消えた。

王岐山発言の反響は大きかった。ＷＰは王岐山の発言以後、中国で韓国のようなドラマが作れない原因についての激しい論争過程を報道した。「自分の翼と想像力が折れた」「韓国ドラマ以上の問題だ。中国の文化的自尊心が傷ついた」という政治交渉会議の代表の各種発言を紹介した。

演芸評論家の蘭恩発は「王岐山の発言は、国家芸術団に改革・市場感覚が必要であり、『星から来たあなた』はこれを集大成した作品であることを強調したもの」と解釈した。中国伝統文化をどのように昇華させるのか再考しろとの指示や、韓国ドラマもしているのに中国の芸術家はなぜできないかとの厳重な叱責だという意味だ。

『南都週刊』は、韓国の巨大な「ドラマ経済（韓劇経済）」のシステムを分析後、競争システムを詳しく紹介した。公営放送のほかに２０１０年に総合編成チャネルを許可して、ケーブル放送が加勢しながら現在の競争式生産システムが完成されたという評価だ。さらに毎日２キロメートルのランニング、２時間のヨガなど苛酷なスター製造システムを通過した新鋭アイドルが毎年１５０余り出てきていると紹介した。韓流は一日では作られていないという話だ。

◆中国の「追撃命令」に憂慮も

こうした中国指導部の自覚により、専門家たちは『星から来たあなた』現象が携帯電話追撃の再演になりかねないと憂慮する。華為・レノボ・ＺＴＥを支援してスマートフォン分野で「打倒サムスン」に乗り出したのと同じように、文化創造産業での“進撃命令”という解釈だ。韓国外国語大学のイム・テグン教授（グローバル文化コンテンツ学）は「中国が韓国映像産業のベンチマーキングに出るという信号」として、「産業優位を維持しながら共助を強化し、さらに別の優位産業の開拓に出なければならない時だ」と話している。


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