【コラム】安倍のビジョンと勇気が見たい(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.18 09:53
オバマが東アジアで追求するアウトソーシング外交の中心軸は日本だ。よく言えば「アジア回帰(Pivot to Asia)」であり、「再均衡(rebalancing)’であって、実状は日本を前面に出し、「手を当てないで鼻をかむ(物事を労力を使わず容易に済ませるという意のことわざ)」ということだ。日本の軍事的役割の拡大を通して中国を牽制する下心だ。日本の安倍晋三総理は米国の拍子に合わせて熱心に踊っている。国際社会の責任ある一員として東アジア平和と安定に寄与するという「積極的平和主義」を旗幟とし前面に出しているが、内心はこの機会に過去70年間、日本を固く締めつけてきたサンフランシスコ平和体制のくびきから抜け出して交戦権を持つ正常国家に変貌しようということだ。改憲や憲法解釈変更を通じて集団的自衛権を確保しようとするのもこのためだ。
しかし、日本のこのような動きを見る周辺国の視線は冷たい。ドイツに対する視線とは全く違う。言うまでもなく、ドイツは過去の歴史に対する猛省と謝罪を通じて生まれ変わった反面、日本はそう出来なかったためだ。万一、ガウク大統領が言った言葉を安倍総理が言ったとしたら、東アジアはまた、一度蜂の巣をつついたように騒々しかっただろう。