【社説】南北高官級接触、韓半島の変化の起爆剤に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.13 13:24
韓半島(朝鮮半島)周辺の情勢が揺れ動いている。弱小国朝鮮をめぐって列強が争った旧韓末(朝鮮時代末期から大韓帝国までの時期)を連想させるという話が聞こえる。覇権国・英国に新興国ドイツが挑戦することによって触発された第1次世界大戦当時の欧州と似ているという指摘も出ている。もちろんその時と今は違う。韓国の国力や地位も当時とは異なる。それでも過去を再確認するのは、国際情勢の変化に能動的に対処できなければ国家の運命が危険になりかねないという痛恨の自覚のためであろう。
現象に受動的に引きずられて行くのか、でなければ主体的努力によって現象を打破するのか。相当部分が韓国の意志と選択にかかった問題だ。米国と中国、中国と日本の対立と葛藤の構図の中で韓国の運命を切り開いて国益を企てることが朴槿恵(パク・クネ)政権の「外治」の核心でなければならない。その突破口をどこに見出すか。南北関係から探すしかないと見ている。韓半島の平和と安定、さらには統一の両当事者である南と北の関係改善によって変化の出口を開くほかはないのだ。昨日、板門店(パンムンジョム)で行われた南北高官級協議に注目するのは、韓半島情勢の変化の必要性にソウルと平壌(ピョンヤン)が共感を成し遂げた兆候だと見るためだ。