【コラム】韓国を扱う方法、中国は知っている
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.01.28 16:48
中国が予定日を明らかにしなかった「安重根義士記念館」開館のニュースを、何日か前に早く知った。新華社通信社の記者が連絡を取ってきたためだ。国家機関所属である彼の質問には、韓中友好増進の側面よりも中国の東北アジア戦略的な関心が多分に投影されていた。中国の「安重根義士記念館」の建設について韓国政府はどんな反応を見せるのか、最近の東北アジア政治を考慮すると今回の措置は中国政府のどんな態度を反映するのか、日本政府はどのように反応すると見るか…。
韓中友好の体面を整えた形となった行事だが、全体の脈絡からは本来この行為を通じてメッセージを伝えたい相手は韓国ではなく日本であることが明らかになる。「安重根」はこのメッセージを伝えるために中国が選んだ碁石(棋子)だった。「率直に言って最近の日中関係の悪化がなければ、私たちは安重根が誰なのかも知らなかっただろう」。ある中国人の至極率直な評だ。
最近どんどん近づいた韓中関係について、誠信(ソンシン)女子大学のキム・フンギュ教授は「韓国の外交がうまくやったからというよりは、新しい安保環境と中国自らの外交戦略の調整に起因するところが大きい」と分析する。中国が世界で米国と覇権競争をして、アジアで「日本たたき」をしながら、「碁石」としての韓国の価値が相対的に大きく向上したということだ。