日本の動物作家・遠藤氏、韓国最後のヒョウを追跡(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.09 14:15
遠藤氏は85年2月、最後のヒョウの行跡を追って韓国を訪れる。75年に韓国でヒョウが生きているという事実を知ることになったが、戒厳令など不安定な時代の雰囲気のせいで、その時まで延期していたという。韓国の知人の助けを借りて慶尚南道陜川(キョンサンナムド・ハプチョン)にある吾道(オド)山のふもとの加耶(カヤ)村を訪れた。昌慶苑で生を終えたヒョウは、62年2月に吾道山で捕えられた。ファン・ホンガプ氏(当時45)が設置していた罠に、ヒョウの腰がひっかかったのだ。20年が経ってファン氏はすでに世を去っていたが、住民たちは当時の状況を昨日のことのように思い出していた。
「ヒョウが真っ赤な口を開いて牙を見せてはいたが、逃げることはできなかった」。「お腹がぎゅっと引き締められていたせいか、ヒョウの声がまるで悲鳴のようだった。『キャ~、キャア~ッ』って」。ある男性は前足をしばりつけようとしたが、足の爪にひっかかれて手の平をケガしたという。ヒョウはドラム缶に閉じ込められてファン氏の家でしばらく飼育された。