【グローバルアイ】李明博の独島、安倍の靖国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.28 12:29
26日、靖国神社の本殿に歩いて入る安倍晋三首相の表情はいつよりもすっきりしているように見えた。広報しようという意図だったのか、取材陣の一部の接近を認めたことで、安倍首相の動きをわずか1メートル足らずのところから見ることができた。普段より下がった肩、ゆっくりとした足取り、しかし固く握られた拳から「ついにやった」という自負心が読み取れた。
靖国の安倍首相を見ながら、昨年8月に独島(ドクト、日本名・竹島)を訪問した李明博(イ・ミョンバク)大統領の顔が思い浮かんだ。李大統領の表情もそうだった。重荷を下ろしたように、一種の成就感と安堵感を感じている表情だった。独島の李大統領、靖国の安倍首相は、表情ほどそのスタイルと影響も似ている。
まず2人はともに就任初期、経済活性化と実用主義を叫んだ。李大統領は経済成長率7%、1人あたりの国民所得4万ドル、世界7大強国の実現を盛り込んだ「747」ビジョンに代表される「経済第一主義」を掲げた。「いつまでも過去に拘束されて未来の関係まであきらめることはできない」とし、日本との関係にも実用主義を標ぼうした。安倍首相も同じだ。無制限の量的緩和で景気を強制的に浮揚する「アベノミクス」のソフトランディングに全力を注いだ。いくつかの失言はあったが、靖国参拝を先送りし、外交問題には安全運転で自重するかのようだった。