韓・中を刺激した靖国参拝…米国の北東アジア安保構想に支障
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.28 10:21
米国のケリー国務長官とヘーゲル国防長官は10月初め、日本を訪問した際、千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れて献花した。東京の靖国神社から1キロ離れた無名勇士の墓だ。日本側の招請ではなく米国側が望んでのことだった。当時開催された日米2プラス2(外交・国防長官)会議では、日米安保条約を改定し、日本の集団的自衛権を認める決定をした。アジア・太平洋地域で日本の役割を拡大するものの、周辺国との葛藤を招く靖国神社参拝はしてはならないというメッセージを体で示したのだ。安倍首相の靖国神社参拝は、こうした米国の要請を蹴ったのと変わらない。
米国務省が駐日大使館を通じた声明で「失望した」と述べたのは、胸の内をそのまま表したものというのが外交家の解釈だ。ワシントンの外交消息筋は「同盟国間で『失望』という表現はほとんど使わない」とし「それだけ衝撃を受けたという意味」と述べた。小泉純一郎首相が靖国神社を参拝した2006年とも比較される。当時、米国は別の声明書なく、マコーマック国務省報道官が「日本首相が自ら決めるべき問題」と中立的に話していた。ワシントンの外交消息筋によると、米当局者は安倍首相の参拝を「クリスマステロ」と表現するほど激昂しているという。特にバイデン副大統領の場合、日本との悪縁を今回も避けられなかった。バイデン副大統領は今年4月、麻生太郎副総理に会ったが、麻生副総理はその直後に靖国を参拝した。