赤字累積の「F1コリア」、開催権料引き下げ要求で来年は開催されず(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.13 16:29
「地方自治団体の首長が国際スポーツ行事招致アイデアを出す。ほとんど賛成一色だ。一致協力し、総力をあげて開催権を獲得する。しかし大会後に精算をしてみると、巨額の赤字が残る」。例外はなかった。国内の地方自治体が招致した国際スポーツ行事はすべてこうだ。ほとんどの場合、政府の招致承認と国費支援を受けている。招致地域の国会議員が積極的に動いた結果だ。「引き止めるべき赤字スポーツ行事の招致を、政府と政界がそそのかした」という批判が出てくる理由だ。スポーツ大会のために数百億ウォンを投入して建設した施設が活用されず、放置されたりもする。まさに1回の大会用ということだ。さらに行事開催後は施設の維持・保守に費用がかかり、さらに赤字が膨らんでいくケースもある。
忠清北道忠州市の弾琴号には幅7メートル、長さ1.4キロの水上道路がある。8月25日から9月1日までここで開催された世界漕艇選手権大会のために設置した構造物だ。放送車両がボートを追いながら中継できるようにしたのだ。水上道路を設置するのに93億ウォン(約9億円)を投入した。しかしこの施設を利用したのは大会期間にわずか2回、合わせて3時間50分だけだった。大会が終わった後、忠州市は水上道路を散歩道として開放したが、一日の利用者は数十人にすぎない。