「希望を現実に変える」。

２０１４ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）本大会の組み合わせ抽選を終え、１２日に帰国した洪明甫（ホン・ミョンボ）韓国代表監督の言葉だ。

洪監督は７日（日本時間）、ブラジルのコスタ・ド・サウイペで開かれた組み合わせ抽選式に出席した後、クイアバ（来年６月１８日のロシア戦）、ポルト・アレグレ（６月２３日、アルジェリア戦）、サンパウロ（６月２６日、ベルギー戦）と、韓国の１次リーグ試合が行われる３カ所をすべて訪問した。ベースキャンプ地に決めたイグアスでも練習施設や生活環境を細かくチェックした。金泰映（キム・テヨン）コーチ（４３）と池田誠剛フィジカルコーチ（５３）が同行し、グラウンドの状態から気温・湿度・食材料にいたるまで意見を交わした。

洪監督は「競技場はまだ完工していないが、３都市とも環境に大きな問題はない。ベースキャンプ地も試合が行われる３都市の真ん中にあり、最適の位置と考えている」と前向きな見方を示した。

欧州の強豪ベルギー（ＦＩＦＡランキング１１位）とロシア（２２位）、アフリカの伏兵アルジェリア（２６位）と同じＨ組に入ったことについては慎重な態度を見せ、直接的な評価は避けた。洪監督は「組み合わせ抽選の結果は“死の組”ではないが、３カ国ともに難しい相手」とし「海外ブックメーカーの評価は一理ある。正直、我々はＨ組で３、４位ほどの位置。結局、組２位まで上がれるかどうかがカギとなる」と述べた。

続いて「１次リーグの組み合わせにファンが希望を抱いたようだ。その希望を現実に変えるために最善を尽くしたい」とし、１次目標に設定した決勝トーナメント進出に意欲を見せた。

そのためのロードマップも出てきた。その第１段階は１月１３日から始まる３週間の海外キャンプだ。国内組を中心に２５人前後の選手団を構成し、ブラジル・イグアスで１週間、米ロサンゼルスで２週間滞在しながらプレーを合わせる。この期間、コスタリカ（１月２６日）、メキシコ（１月３０日）、米国（２月２日）と強化試合を行う。

洪監督は「現在の代表チームの戦力は７０％レベル。選手の意志が強く、攻撃戦術も最終段階にある」と説明した後、「Ｗ杯本大会まで何が起きるか分からないだけに、国内組の競争力を幅広く高め、主力級メンバーのバックアップ資源も確保する」という計画を明らかにした。