【中央時評】米国、またアジアに戻る(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.26 17:22
スーザン・ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、ジョージタウン大学で米政権のアジア・太平洋外交政策全般をテーマに演説した。この演説が重要な理由は2つある。一つは、米国政府機関閉鎖(シャットダウン)事態でオバマ大統領が10月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)と東アジア首脳会議への出席を取り消した後、これまで追求してきたアジアのリバランス(再均衡)政策またはアジア重視政策に対する公約が守られるだろうかという疑いが強まっているという点だ。ライス補佐官はこの演説で、オバマ大統領が来年4月のアジア訪問を推進していると明らかにした。これはこの地域の関連公約を守ろうとする努力を見せ、孤立状態を解消しようという最初の主要な試みだった。
もう一つの理由はオバマ政権2期目ではアジア政策のための強力な報道官がいなかったという点だ。オバマ大統領が外交政策をテーマに行った9月の国連演説は、全面的に中東に焦点を合わせた。オバマ1期目ではクリントン国務長官やスタインバーグ副長官のようにアジアに関連した背景やアジェンダがある人物がいたが、オバマ大統領が新たに任命した外交安保分野の閣僚級指名者の中には誰もいなかった。