【中央時評】いつまで「韓国軍劣勢論」なのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.25 13:19
11月5日の国政監査である国会議員が、「南北が1対1で戦えばだれが勝つだろうか」という愚問を投げた。国防部の情報本部長は「(米軍なく)独自の軍事力では韓国が不利だ」と答えた。2日後に国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官も「戦争をすることになれば結局北朝鮮は滅亡」することになるだろうが、韓国だけの戦力は北朝鮮に比べまだ80%程度にしかならないとして劣勢論を展開した。
彼らの言葉通りなら韓国の安保は韓米同盟と在韓米軍がなければそのまま崩れ落ちるという意味だ。しかし南北の経済力格差が38倍に達し、国家予算の10%に当たる34兆ウォンを国防費に割り当てる韓国軍の軍事力が、せいぜい1兆ウォンの軍事費を使う北朝鮮軍に比べまだ劣勢という主張は納得が行かない。逆に言えば1970年代以降に韓国が「自主国防と韓国軍近代化」の旗印を掲げて進めてきた戦力増加事業が惨憺な失敗だったということを傍証するものではないのか。それならこれまでの軍首脳部は全員職務を遺棄してきたことになる。