韓国、経常黒字で「ウォン高」危機(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.21 09:22
外国人のバイコリアも停滞している。ウォン急騰に負担を感じた外国人は先月30日から16営業日連続で3年物国債先物を売っている。2年4カ月ぶりの最長水準だ。株式市場でも20日、外国人が取引場で1443億ウォンの売り越しとなり、KOSPI(韓国総合株価指数)は14.4ポイント(0.71%)値下がりした。この日の終値は2017.24だった。
しかし全体的に市場はウォン安よりウォン高に動くとみている。来年も400億ドル以上の経常黒字が予想される。ウォン高は進んだが、投資と消費は振るわず、来年も輸入はそれほど増えないという見方が強い。原材料価格も反騰の兆しがない。大信証券のチョ・ユンナム・リサーチセンター長は「ドルはユーロの相対的価値によって価格が左右されるが、欧州の景気回復傾向を考えればドル安基調になるだろう」とし「しかも韓国は経常黒字が続くとみられ、ウォン高圧力が強まると予想される」と述べた。
カギはウォン高圧力を政府がどう吸収するかだ。最近の雰囲気では政府が大規模に市場介入するのは容易ではない。米財務省は先月出した為替レート報告書で、「韓国の当局者に持続的に(外国為替市場に介入しないように)圧力を加える」と明らかにした。チョン・ギョンパル為替先物市場分析チーム長は「昨年末から3回、米財務省の為替レート報告書が出ながら、確実にウォン高ペースが速まった」とし「為替レート報告書を見ると、当局がウォン高を防げるとは考えにくい」と評価した。当局が今年までは1ドル=1050ウォンを守るとしても、来年はウォン高が進むと専門家らは見ている。