【社説】朴大統領の北東アジア共同歴史教科書提案
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.15 09:26
朴槿恵(パク・クネ)大統領が北東アジア共同歴史教科書の発刊を提案した。朴大統領は昨日、国立外交院で開かれた「国立外交院設立50周年記念国際学術会議」の開幕式祝辞で「ドイツとフランス、ドイツとポーランドがしたように北東アジア共同の歴史教科書を発刊することによって協力と対話の慣行を積み重ねることができる」と話した。経済的な相互依存が増大するにもかかわらず、核問題や軍備競争、過去の歴史や領土対立で政治・軍事的な緊張はかえって高まっている「アジアパラドックス」の解決法として、自身が提示した北東アジア平和協力構想を具体化する初めての糸口に歴史教科書発刊を提案したのだ。
北東アジア平和協力構想は、韓半島信頼プロセス、ユーラシアイニシアチブとともに朴槿恵政権が標ぼうする「信頼外交(Trustpolitik)」の1つの軸だ。小さいけれども意味のある軟性イシューから対話と協力を通じて信頼を重ねる慣行を蓄積して、窮極的には北東アジアを欧州連合(EU)のように共存・共栄の平和協力地帯にしようというものだ。これについて周辺国や国際社会の支持を確保するために努力しているが、手でつかむこともできないむなしい構想だという指摘があるのが事実だ。歴史教科書の発刊は、こうした批判に対する朴大統領の初めての提示であるわけだ。