混沌の北東アジア…韓日中の“NSC三国志”(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.14 11:24
中国による国家安全委の創設決定は、北東アジアを舞台に広がるNSC熱戦に緊張感を吹き込んでいる。日米同盟をベースに軍事力強化に出た日本が露骨に中国との摩擦を誘導し始めると、中国の算段が複雑になり始めた。金大中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の統一部長官で、NSC常任委員長を歴任した円光(ウォングァン)大総長の丁世鉉(チョン・セヒョン)は、「党が主導する中国の伝統的な外交方式では日米同盟に対抗しにくいと判断したもの」とし、「米国に追いつこうとするなら米国式NSCの機敏さが必要だという考えが根底にあるようだ」と述べた。
国家安全委の創設が日本牽制と領域内の覇権強化という大戦略の第一歩という解釈もある。また、習近平主席が自ら国家安全委の主任を引き受けたことをめぐり、公安・司法機関・国家安全部・外交部を総括する形態で権力を集中させたという評価も出ている。
日本の場合、NSCのスタートと共に集団的自衛権行使の容認、平和憲法の改正などを同時に追求して「普通国家」への転換を図るという大戦略を提示している。米国主導のミサイル防衛(MD)網と環太平洋経済連携協定(TPP)に積極的な参加を見せているのも、対中国牽制という米国と日本の利害が一致するためだと分析される。