【コラム】韓日関係、政治に振り回されるべきでない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.13 09:31
安倍晋三日本首相がこのように意地を見せているのに、首相の側近という人が「首脳会談ができないのは韓国の国内事情のため」と癪に障るようなことを話す中、両国関係が改善に向かうはずはない。朴槿恵(パク・クネ)大統領が数日前、ベルギーで「首脳会談をして関係が改善されるべきだが、もしそうでなければ関係がさらに悪化するおそれがある」と述べたのも、両国間の強大強気流の一断面だ。
しかし古代から数千年間続いてきた韓日関係は果たして政治・軍事・外交的な側面だけだったのか、こういう時期であるほど考えてみる必要がある。両国間にはハードウェアだけがあったわけではない。長い観点で見ると、ソフトウェアがより大きな役割をした。千玄室氏の先祖が憧れた朝鮮の陶芸技術は韓半島が伝えた数多くのソフトウェアの一つにすぎない。同じように近代・現代の韓国は、一歩先に近代化に成功した日本から新学問と各種新技術を取り入れ、再起の土台とした。強制併合・植民地化という未曾有の事態がこれらすべてのものを覆ってしまい、長い観点と視野を遮る現実が残念だ。