【噴水台】「30年かけて文化財建築を復元工事をする」…韓国には不可能なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.08 16:31
英国を国賓訪問した朴槿惠(パク・クネ)大統領が、白馬が引く王室馬車にエリザベス2世女王と共に乗りバッキンガム宮殿に向かう姿は壮観だった。英国はやはり伝統の国という感嘆を誘う。しかし、伝統にしてはなんとも歴史が短い。ほとんどの王室の儀礼は、ビクトリア女王がインド女帝についた1877年から第1次世界大戦勃発(1914年)の間に集中的に定められたものだ。見せ場の馬車にしてもそうだ。1903年、ロンドンには3623台の馬車バスと13台のモーターバス(相乗り自動車)があったが、10年後には、馬車バス142台とモーターバス3522台のように完全に逆転する。そのおかげで過去には平凡だった王室馬車が以前にはなかった「浪漫的な光彩」を得ることになった〔エリック・ホブズボーム(Eric John Ernest Hobsbawm)ら、『創られた伝統 』〕。
伝統は「大したものなのか」と聞かれると特に否定することもできない。ご飯や餅が食べられるわけではないが、人はご飯と餅だけで生きているわけではない。代々伝わってきた知恵の蓄積や文化的な誇りとしての伝統は、金で計れない価値がある。そのため、どの国でもわざわざ作ってでも伝統というものを享受したいと思っている。