【BOOK】18世紀東アジア、日本と韓国が分かれた地点…『日本蘭学の開拓者、杉田玄白』
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.04 16:12
壬辰倭乱(文禄の役)後、日本の覇者になった徳川家康は幕藩体制を作っていわゆる江戸時代(1603~1867)を開いた。武士が支配した日本の江戸時代を見るたびに理解できないいくつかの疑問があった。
1つは幕府の将軍が全国を統治しているのに、なぜあえて天皇が必ず存在するべきだったのか、またもう1つは民を完ぺきに統制しながら海外からの鎖国政策に固執していた幕藩体制に、どのようにして西洋学問が入ってきて栄えたのかであった。
イ・チョンガク東洋(トンヤン)大学教授のこの本は、少なくとも後者の疑問を解くに値する。徹底して閉じられていた日本にどんな経路で異質な知識が入ってきて「蘭学」という学問まで成長できたかを分かりやすく説明している。蘭学の蘭はオランダを意味するが、オランダは日本で古くからオランダ(Holanda・スペイン語)と発音され、漢字では和蘭と表記された。