これから韓国企業が持続的な成長を通じて国富を創り出し、反企業感情を克服して社会的に尊敬を受ける企業になるためには、強力な「倫理経営の実践」が行われなければならない。倫理経営の実践は、単純な宣言だけで済むものではない。リーダーが率先垂範して粘り強く進めていかなければならない。とともに企業内部だけでなく市場や社会も企業成果を評価する基準を新しく変えるべきだ。どんな企業を立派な企業として見るのかという問題なのに、企業の成長自体だけではなく、倫理経営の面でも多様かつバランスのとれた定規で見なければならないだろう。合わせて頭からつま先まで倫理経営の観点から改めて経営活動を眺めてみて、何を改善しなければならないのかを注意深く検討しなければならない。このような過程を通じて企業の透明性はより一層高まる。究極的には企業価値の上昇の触媒剤になり、質的には違った成長の道を進むことになるだろう。合わせて倫理経営は組織内でいつのまにか１つの大切な企業文化としての地位を確立することになるだろう。１００年以上の伝統を持つゼネラルエレクトリック（ＧＥ）が尊敬を受ける企業、持続成長する企業の地位を保っている秘密の１つは、まさに徹底した倫理経営に基盤を置いているからだ。

大韓民国で倫理経営の旗印を高く掲げて、企業に対する好感度の改善だけでなく「反企業感情」という実に否定的な意味が込められている単語自体が消え去るようにしてみるのはどうだろうか。これがまさに企業と企業家が尊敬と賞賛を受ける立派な社会の始まりとなるだろう。

ホン・デスンＡｒｔｈｕｒ　Ｄ．Ｌｉｔｔｌｅ（ＡＤＬ）コリア副会長




【コラム】名声積み重ねるのに２０年、失うのは５分＝韓国（１）