「女性大統領」朴槿恵大統領の格別な外交感覚(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.10.23 17:14
朴大統領の「感性外交」はインドネシアだけではない。朴大統領は先月ロシアで開かれたG20首脳会議に参加した時、フランスのオランド大統領に「韓国では映画『雪国列車』が大変な人気だ。その映画の原作はフランス漫画だ」などと言ってフランス文化をほめ称えた。首脳会議場では隣席に座ったトルコのエルドアン首相に会った。朴大統領は「会議の主催側が、韓国戦争に参戦したトルコと韓国が兄弟国だという点を知って並べて席を配置したようだ」と話した。朴統領はこのように訪問国の言語や文化・歴史・ことわざまで活用する親和力を発揮するのに一見識があると青瓦台(チョンワデ、大統領府)の関係者たちは伝えている。
「セールス外交」で外せないのが韓国企業の「爪の下のとげを抜く」ことだ。男性大統領が大きなイシューにだけ集中する指向があるのに比べ、朴大統領は韓国企業のジレンマを相手国の首脳に詳しく説明して具体的な解決策を要請してきた。先月9日、ベトナムのグエン・タン・ズン首相首相との会談では「過去6年間、ハナ銀行が(ベトナムに)支店を申請してきたが立ち遅れており、首を長くして待っている」と話し、すぐに支店許可の約束をとりつけたのが代表的だ。6月の中国訪問時は李克強首相との会談で、予定時間を超えながら韓国企業のジレンマを説明した。李克強首相が「もうやめて食事をしながら話を交わそう」と言ったが朴大統領は話を続けたという。ある倍席者は「ハラハラするほどだった。北核問題と韓国企業のジレンマを切実に切々と訴えていた」と伝えた。