【社説】米国版「3点セット」は他人事か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.01 16:15
米国が財政赤字のために毎年3度の陣痛を経験している。最初の峠は、予算案が通過する毎年2月のシークエスターだ。財政赤字が一定レベルを超えないように連邦政府の新年度予算を自動削減する制度だ。この関門を無事に通過しても年末には「財政の崖」が待っている。景気浮揚のための税金減免が終了して政府支出が削減され、景気が急激に萎縮する危機を迎えることだ。この峠を越しても安心できない。予算がすっかりなくなればいつでも連邦政府が閉鎖(shut-down)されうるためだ。今、米国は健康保険関連予算の陣痛で18年ぶりに政府が閉鎖される危機に陥っている。
シークエスター・財政の崖・政府のシャットダウンの米国版「3点セット」は、対岸の火として見物するものではない。どの国でも財政が悪くなればやむをえず行わなければならない劇薬処方だ。財政拡大に人為的な覆いをしてでも国家の不渡りを防がなければならないからだ。韓国の国家債務も危険な速度で増加している。来年の国の借金は515兆ウォン(約47兆円)で、通貨危機以来17年で8.5倍にも増えるという。私たちも選挙の時ごとにあふれる福祉公約や急速な高齢化を勘案すれば、いつ米国式3点セットを導入しなければならないかも分からない。