【取材日記】韓日文化交流の足かせとなる日本の強引なやり方
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.30 09:22
27日夜、一瞬理解できない東京特派員の記事が編集局に飛び込んできた。この日の午後、光州(クァンジュ)広域市で開かれた韓日文化相の会談で、韓国の劉震竜(ユ・ジンリョン)文化体育観光部長官が「浮石寺(プソクサ)の観世音菩薩坐像を日本に返還する」と明らかにしたという内容だった。1330年に忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)の浮石寺でつくられたが、日本に渡った後長崎県のある寺院に祭られていて昨年10月、韓国の窃盗犯によって故郷の地に戻った仏像のことだ。
劉長官が日本のカウンターパートである下村博文・文部科学相に会ってそのような話をしたということだ。NHKなど日本の代表的な放送会社はもちろん、もう少し落ち着くべき新聞社までが前後の合わない記事報道に加勢した形だった。記事では明らかにせず、特派員が別に伝えてきた日本国内の状況はさらに悪い。一部の放送会社は専門家を動員して「経済沈滞に陥った韓国が、日本人観光客を引き込むために仏像に前向きな姿勢を取ったようだ」という分析を出しているという。