「デラックスな味」…米有名ブロガーが1位に選んだ韓国ラーメン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.17 15:58
カップ麺も競争と革新を通してグローバルヒット商品になった。72年に初登場した容器はカップの形で発売された。しかし「食事を手に持って食べる」という拒否感で消費者からそっぽを向かれた。以来80年代に入り農心は、韓国人になじむどんぶり形をまねて「礼儀正しく」食卓の上に置いて食べられる「ユッケジャンカップラーメン」を発売して市場を席巻した。当時は家の中でなければお湯を手に入れるのは容易でなかった。ラーメン会社の営業社員は全国の小売店に温水器を運び入れるほどの誠意を傾けた。86年アジア競技大会と88年ソウルオリンピックを経て、カップラーメンは主な間食用の商品として大きく成長し、ユッケジャンカップラーメンはカップ麺市場占有率の60%を占める代表商品となった。
インスタントチャジャン麺は異種製品をラーメン市場に引き込んだ事例だ。70年代、誕生日や卒業式などのような特別な日に食べる外食メニューの1位はチャジャン麺だった。農心はこのチャジャン麺をラーメン形態に開発するために当時ソウルで最も有名な中華料理店だった「雅叙園」のコック長を招き料理法の指導を受けた。チャジャン麺の料理法にラーメン生産のノウハウを加えて「インスタントチャジャン麺」を生産し、この商品は後日インスタントチャジャン麺の成功のもととなった。
麺とだし汁を中心に行われた競争は80年代に入りスープに拡大した。農心は82年当時、資本金の2倍に達する40億ウォンをかけて安城(アンソン)にスープ専門工場をたてた。翌年発売された安城湯麺と「最も韓国的な辛い味」という評価を受けた「辛ラーメン」、海産物の味を添加した「ノグリ」などは国内外で大人気を呼んだ。