ストーリーテリングに進化するキャラクターマーケティング=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.13 14:40
「ママ、フォークは左側に置くんだよね」「お姫様は勇気あって親切です」。水原に住む主婦パク・サンファンさん(32)は最近、“お姫様マナー”を守る3歳の娘スインちゃんに驚いている。娘の変化は、先月18日にソウル蚕室ロッテホテルで開かれた「プリンセスアカデミー」に参加してからだ。白雪姫・シンデレラなどお姫様アニメで有名なディズニーがロッテ百貨店と共同で主催したイベントだ。ドレスを着て母親と一緒に参加した3-10歳の娘はテーブルマナー、ワルツ、発声練習など約4時間の無料教育を終え、顔写真が入った卒業証書も受けた。現場では「私はプリンセス。怖くなる時もありますが、勇気を出すことも知っています。…内面の美しさがさらに重要であることを信じます…」というディズニーキャンペーン映像のナレーションが流れた。パクさんは「娘が『美女と野獣』のベルのように、受動的に王子を待つのではなく、勇気あるお姫様に育ってくれればいい」と語った。
白雪姫や人魚姫のような特定キャラクターではなく、お姫様コンセプトを広報するディズニーの“お姫様マーケティング”は、キャラクターを利用したストーリーマーケティングがどこまで進化するかを見せている。ディズニーのお姫様キャラクターはそれ自体が強力な商品だ。黒髪の白雪姫、水色のドレスを着た金髪のシンデレラ、長い赤毛の人魚姫…。童話の中のお姫様が定形化された姿としてすぐに思い浮かぶほどだ。ディズニーはさらに一歩進んでいる。個別のキャラクターにとどまらず、「ディズニーのお姫様=勇気と思いやりがあり、内面が美しい女性」というストーリーを生み出した。お姫様キャラクターの統合ブランド「ディズニープリンセス」自体を第3のキャラクターに作ったのだ。公式的にディズニープリンセスになるためには審査を受けなければならず、その基準は勇気と友情などだ。実際、昨年公開された『シュガー・ラッシュ』のヴァネロペ姫などは審査で脱落した。