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【コラム】国際金融市場の前で謙虚であるべき理由=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.09 15:23
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もちろん、すでに分かっている悪材料は悪材料ではないかもしれない。見えているリスクに目を開けたまま引っかかるケースは珍しいからだ。しかしいくら見えているリスクとはいえ、国際金融市場の前では謙虚でなければならない。小さく見えるものが急速に発展してリスクが膨らむのをこれまでも見てきた。リーマンショック以前の米国の不動産市場と住宅貸出に問題があるという点を、米国の政策当局者や市場が認識していなかったわけではない。財政危機前に欧州の財政が脆弱だという点を、果たして市場参加者や政策当局者は把握できていなかったのだろうか。

量的緩和の縮小や欧州財政危機、アベノミクスは頭の中にあっても、いつどのように飛び火するかは分からない。中国経済に対する懸念も同じだ。中国経済がソフトランディング(軟着陸)しても着陸は着陸であり、衝撃は避けられない。

 
主要7カ国(G7)など国際金融市場に大きな影響を及ぼす会談では、次のような声明書の言葉が常套的に挿入される。「過度な変動性と無秩序な動きは経済成長に望ましくなく(Excess volatility and disorderly movements are undesirable for economic growth)… 」。しかし国際金融市場には望ましいことばかり起こるわけではない。過度な変動性と無秩序な動きは危機の本質的な特性だ。

量的緩和の縮小が現実に近づくにつれ、一部の東南アジア新興国に不安な兆しが表れている。これら新興国の共通点は概して経常収支が悪化し、金融危機後に短期借入がむしろ増えたという点だ。危機に脆弱になる名分を一部自ら提供したのだ。2つのリスク要因ともに韓国が反対である点は幸いだ。しかし韓国も対岸の火を見物するように眺めることではない。リスクは時々、合理的な因果関係を無視して伝染するためだ。今はそのどの時期よりも、希望ではなく、バランスがとれた展望が必要な時期だ。

キム・イクジュ国際金融センター院長


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