ITオールドボーイのモバイル勝負…MSがノキア買収へ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.04 10:29
現代証券のベク・ジョンソク研究員は「今後さらに業界の再編が進み、生き残った企業の収益性はますます良くなるだろう」とし「サムスン電子やLG電子・パンテックなど韓国スマートフォン製造会社にはむしろ好材料となるかもしれない」と評価した。
今回の買収でMS出身のエロップ・ノキア最高経営責任者(CEO)は古巣に戻り、機器およびサービス部門の副社長を務めることになる。バルマー現CEOを継ぐという見方も出ている。エロップ氏はMSでビジネス事業部責任者を務め、2010年9月にノキアに合流した。設立以来初めてフィンランド国籍でないCEOとなった。1865年に製紙会社としてスタートし、ゴム会社、ケーブル・電子会社を経て、携帯電話製造会社に変わりながら生き残った企業がノキアだ。150年近く「純血主義」を守ってきたノキアが外部の人を迎え入れたのは、それだけ状況が深刻だという傍証だった。
エロップ氏は就任翌年の2011年2月、職員に対して「燃えるプラットホームから飛び降りなさい」という長い手紙を出した。1988年の北海原油ボーリング船で発生した火災を例に挙げながら、「少数の生存者はすべて海に飛び込んだ人たちだった」と書いた。そして数日後、MSとの戦略的提携を宣言した。独自のプラットホームのシンビアンを捨て、MSのウィンドウズフォンを導入することにした。アップルのiOSとグーグルのアンドロイドに対抗し、MSのウィンドウズフォンで市場を3分するというのがエロップ氏の計算だった。一部ではエロップ氏について、「MSが植えたトロイの木馬」という声も出てきた。