【噴水台】韓国、統計では低物価安定だが生活はなぜ厳しいのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.05 13:28
10年余り前に、急浮上する中国経済の現場を回りながら取材したことがある。当時中国の各市・省政府と中央政府が出した経済関連統計資料をトランクにぎっしりと詰めて持ってきた。ところが資料を分析しながら難関にぶつかった。例えばある省の産業別生産比率をグラフで表示した統計の場合、すべて合わせると120%を超えた。公式統計なのにこのような“爆弾”はあちこちに見られた。
そんなところに最近中国当局が発表した7月の製造業購買管理者指数(PMI)をめぐりフィナンシャルタイムズなどが操作疑惑を提起した。政府公式発表の指数は景気が拡張していることを示しているが、HSBC銀行が発表したPMIは景気が萎縮している様相を見せる正反対の結果が出たからだ。本来経済統計は経済トレンドと方向を診断し今後を見通すのに活用される。このように基本から揺れていたり実状ではない希望事項を示すような統計ならば資料として価値がないので使わなければ良い。