◇「中国も日本のように２０年の不況に陥る可能性」

こうした悲観的な見通しを出したのはバークレーズだけでない。仏ソシエテジェネラルや野村証券なども最近中国経済のハードランディングの可能性を警告した。英国のグローバルマクロ経済分析会社ロンバードリサーチはさらに踏み込み、「中国が日本のように２０年の長期不況に陥る」という報告書を２９日に発表した。過剰・重複投資された設備が早急に解消される可能性が低いからだ。

中国経済がハードランディングすると韓国はどうなるだろうか。

韓国の輸出のうち中国が占める割合は２４％、東南アジアと香港など中華経済圏を含めば半分に近い。

現代経済研究院によると中国の経済成長率が１ポイント下落すると、韓国の総輸出増加率は１．７ポイント下落し、経済成長率も０．４ポイント落ちる。同研究院のチョ・ギュリム専任研究員は、「年を追うごとに対中輸出依存度が高まっており、輸出産業に対する波及影響が拡大している」と話した。

◇韓国政府「世界経済回復し韓国の衝撃は緩和」

だが、韓国政府は中国経済が鈍化してもその衝撃は韓国にそのまま伝わるのではないと説明する。最近世界経済が回復している上、中国経済が輸出ではなく内需が振るわないためだ。韓国の対中輸出構造は石油製品など原材料や部品が主流だ。したがって韓国が輸出したものがすべて中国にとどまるのではなく、そのうち６０～７０％は再び先進国に輸出されていく。実際に中国の経済成長率が第１四半期の７．８％から第２四半期に７．５％に下がったが、韓国の輸出増加率は第１四半期の０．４％から第２四半期は０．８％と逆に増えている。企画財政部のイ・ヒョンイル経済分析課長は、「下半期も中国経済が下落する可能性は大きいが、韓国の輸出は４～５％増加するとみられる」と話した。

一方、上海総合株価指数は１．７％程度下落し１９７６．３で取り引きを終えた。２２日から５日ぶりに２０００ポイントを割り込んだ。ブルームバーグは市場専門家の話として「政府の負債監査と財政赤字３％以内への抑制のため景気鈍化が激しくなりかねないとの懸念が増幅されたため」と報じた。


リコノミクス失敗時には中国の成長率３％台に落ち込�可能性（１）