【コラム】韓中FTAで韓国経済の新しい跳躍を(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.07.08 16:17
中国はすでに国際交渉舞台での細部条項を自分側に有利に扱う“ディテール”の強者であることが定評になっている。先月の韓中首脳会談の共同宣言文だけを見ても、FTAに関連しては“双方は共同で”という表現を一貫して使った。その一方、北核問題では“韓国側は”または“中国側は”という文言をそれぞれ区分して使いながら両国の見解の差が含まれた。このような中国を相手にする韓国交渉団は今後“相手の微笑みはこちらの敗北”という言葉を再確認して実利重視の姿勢を守らなければならないだろう。
国内外の状況も綿密に調べてみなければならない。中国は、韓中FTAをテコにして日本を引き込み“韓日中FTA”を成功させようという意志が強いと分かった。日本が最近、米国主導の環太平洋経済パートナー協定(TPP)参加を宣言するとすぐに焦燥感をつのらせて韓中FTA締結を急ぐという観測も出てくる。複雑に絡み合った国家間の利害関係を協議過程でうまく活用すべきだ。