日本はカジノを年内に合法化可能性、韓国はまだ…複合リゾート競争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.14 13:55
2004年8月に就任したシンガポールのリー・シェンロン首相が翌年4月、カジノが含まれた複合リゾート事業を推進すると宣言した。彼は「流れを認識して変身する必要性を感じた。複合リゾートが成功できないこともあり、社会的副作用が大きい場合もある。しかし首相として決定に対する責任は私が負う」と述べた。当時シンガポールは重症急性呼吸器症候群(SARS)で外国人観光客が70%減少した状態であった。アジア金融・貿易の中心だが「それ以上の何か」が切実な状況だった。シンガポールと「退屈にさせる」という意の単語(bore)を混ぜた「シンガボル(singabore)」という皮肉も登場した。リー首相の挑戦は成功した。2010年相次いでオープンしたリゾートワールドセントーサ、マリーナベイサンズは全世界の観光客をかき集めた。マリーナベイサンズだけで1年間に開かれるイベントは平均1600回に達する。2カ所はオープン初年度である2010年、51億ドル(約5兆8000億ウォン)、翌年2011年には59億ドルの収益を上げた。シンガポール政府は2カ所の複合リゾートから2011年に1兆ウォン以上の税金を徴収した。タン・キー・ギャップシンガポール大学教授は「シンガポールのマリーナベイサンズは3万件以上の雇用を創出した」として「名分でなく実用的な選択の結果」と説明した。
専門家たちはカジノだけみつめないことを求める。カジノを中心にした複合リゾート全体の効果をみなければならないという話だ。タン・キー・ギャップ教授は「カジノは複合リゾートですることができる活動の3%程度の比重に過ぎない」として「しかしカジノがあってこそ民間投資を引き込むことができ、良質の公演とイベントも誘致できる」と述べた。大型複合リゾートの元祖であるラスベガスの場合、リゾート顧客の80%は観光客であり、このうちの半分が再びラスベガスを訪れる。ソ・ウォンソク慶煕大学教授は「韓国はK-POPやドラマ・映画など韓流文化を体験で結びつけることができるコンテンツ複合リゾートに適用しなければならない」と助言した。