【社説】アベノミクス失敗の影響に備えるべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.07 08:49
日本経済の回復を狙ったアベノミクスの3本目の矢が的を外しそうだ。安倍晋三日本首相は5日、国家戦略特区の創設と医薬産業規制の緩和、電力産業への投資拡大などを骨子とした成長戦略を発表した。昨年末に就任し、長期沈滞する日本経済を回復させるために準備したという「3本の矢」の最後の矢だ。
しかしこの最後の矢が弓を離れるやいなや、株価は3.8%以上も暴落し、日本円は1ドル=99円台に値上がりした。市場はアベノミクスの最後の矢が標的に命中しないとみたのだ。10年後に日本の1人当たりの国民所得(GNI)を6万ドル以上に高めるという野心に満ちた目標を達成するには、安倍首相の成長戦略は力不足という評価だ。この日発表された成長構想はほとんどすでに出ていた内容であるため新鮮度が落ち、日本財界が要求してきた法人税減税と解雇規定の緩和、農業および医療分野の規制撤廃などが全く反映されなかったからだ。成長に対する意欲は大きかったが、これを実現する具体的な政策手段が伴っていないということだ。