【時視各角】国民的アイドルになった日本の経済学者(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.21 11:31
彼は左顧右眄しない。日本経済を長期沈滞から救い出そうという目的のためには手段と方法を選ばない。他国の状況など考慮対象ではない。近隣窮乏化政策という国際的批判は反論する価値もないとみる。通貨戦争がなぜ悪いのか、各自で処理して自ら責任を負えば良いという形だ。このような主張と態度が日本の右翼には非常に魅力ある憂国主義に映る。そのため右翼色が濃厚な報道機関と出版社が浜田ブーム作りに積極的なようだ。
それでも彼の主張が安倍首相のように単純・過激な発想から出たと見るなら誤解だ。簡単にも見え、粗雑にも見えるが、長い間の批判と反論の厳しい鍛練を経た。激しい理論闘争の末に主流として登場したということだ。もちろんまだ反対も多い。ハイパーインフレが起きる、国債価格が暴落する、バブルが拡大する…。浜田はそれに対しても反論を幾重にも準備しておいた。