ノーベル賞と新素材、ICT開発…サムスンが10年で1兆5千億ウォン支援
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.14 08:48
サムスンが基礎科学分野でのノーベル賞受賞者輩出に向けたプロジェクトを開始する。いわゆる「3大未来技術育成プログラム」だ。2017年までに7500億ウォン(約685億円)、2022年までに総額1兆5000億ウォンを支援する大型プロジェクトだ。民間企業が国家的念願課題解決のため資金支援に出るのは珍しい。サムスンはこのプロジェクト推進のため「サムスン未来技術育成財団」を設立することにした。財団は米国のビル&メリンダ・ゲイツ財団、WMケックのような世界有数の財団をベンチマーキングした。サムスングループの李仁用(イ・インヨン)コミュニケーションチーム長(社長)は13日、「現在世界的に死活をかけた技術競争が展開されており、韓国も未来への準備が切実な時だ。単純な寄付や単発の投資ではなく、持続的・体系的に成長を後押しするために財団を設立する」と説明した。
財団は3つのプログラムを支援する。まずノーベル科学賞受賞が早期に輩出されるよう基礎科学支援に出る。サムスン関係者は、「アイデア着眼からノーベル賞受賞まで平均28年が必要とされる。韓国からノーベル賞受賞者が出るよう優秀研究者を発掘し長期支援する」と話した。
先端新素材開発も支援する。サムスン関係者は、「例えば既存のリチウムイオンバッテリーの限界を超える新物質研究に対する創意的なアイデアがあるなら商用化される時まで責任を持って支援するだろう」と明らかにした。情報通信技術(ICT)を組み合わせた融合型新産業創出も支援する。教育・交通・環境問題からモバイルヘルスケアまでICTを活用した融合型アイデアには主題制限なく選定し支援する。