帰ってきた“国宝1号”崇礼門、615年前の姿を取り戻す(1)=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.30 10:16
私は「国宝1号」崇礼門(スンレムン、南大門)の「懸板(扁額)」だ。5年前の火魔で生き残った。落ちて転がって割れながら、610年を一緒に過ごした私の体が燃えるのを目の当たりにした。朝鮮の地を襲った多くの災難と戦争の中でも、ソウルの中心をしっかりと守ってきた私たちだ。崇礼門が無惨に焼けた5年3カ月前の悪夢、あたかも昨日のようにはっきりと記憶に残っている。
ようやく復元作業が終わった。私は現在、白い布で覆われ、再び会うソウルの風景を想像している。来月4日に開かれる「崇礼門復旧記念式」でだ。その間、多くの人々が崇礼門の前を通り過ぎながら私を見上げた。その度に私は人々の心に残った傷を拭う日を待ち望んだ。